日本保育学会の刊行する学術誌『保育学研究』に論文が掲載されました。
「持続可能な社会と保育:SDGs 時代の保育を考える」と題された特集に対する論文です。
関山隆一・横山草介(2023)幼児教育における生活に埋め込まれたESD実践の理論的展望:ネル・ノディングズのケアリング論を手がかりに. 保育学研究, 61(3), 381-389.
地球環境問題が各地で注目を集めるなか、国連は兼ねてよりESD(Education for Sustainable Development)の必要性を訴えてきました。そこでは、ESDが生活のあらゆる場面において取り組まれるべきもので、その実践を実りあるものにするためには、そうした実践を支えるための哲学的理念が必要であることが指摘されてきました。
この論文では「生活に埋め込まれたESDの実践」を支える哲学的理念に貢献する考え方としてネル・ノディングズのケアリング論を取り上げ、ケアリング論の視点から幼児教育の文脈におけるいくつかの事例を検討しています。
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